■ヨガの紹介■ ヨガとは?
ヨガは自己を知ることです。ヨガは自分への旅です。ヨガは穏やかでありながら、身体、心、精神の力強いエクセサイズです。現代科学は、心因性・代謝性・障害の予防・記憶力・集中力の向上・人生に対する前向きな姿勢・ストレス・コントロール等、ヨガの効能について証明しています。これは言葉で言い表せるものではなく、体験によってのみ得られるものなのです。
(在日インド大使館 ヨガクラスのページより) ・ヨーガ(ヨガ) ヨーガとは、合一、調和という意味です。ヨーガの究極の目的は自己と大いなる存在との合一(=解脱)なのです。 ヨーガというと美容体操のようなイメージを持たれがちですが、このイメージは本来のヨーガからかなりズレています。前述した広い意味でのヨーガもあり、また、狭い意味でのヨーガとして、多くの体系があります。例えば、ラージャ・ヨガ、ハタ・ヨガ、ギャーナ・ヨガ、カルマ・ヨガ、バクティ・ヨーガなどです。美容体操に思われがちな、いわゆるヨガは、アーサナと呼ばれる実修法の一種です。アーサナは、ラージャ・ヨガやハタ・ヨガに組み込まれています。
なぜ、アーサナをするのでしょうか?それは、身体のバランスを得ることによって心を安定させるためです。安定した身体と心があってはじめて、瞑想が可能となるわけです。そして瞑想は解脱へ導かれます。「ヨガで健康を得る」というのもひとつの目的には違いないのですが、本当はさらに深い目的があるわけです。
アーサナは奥深いヨーガの一部分にすぎません。呼吸法や瞑想、祈り、無私の行為・・・解脱につながる働きはすべてヨーガです。我々の日常生活も(そうと意識していなくても)ヨーガになりうるのです。 ・ヨーガの道のいろいろ ヨーガの4つの主要な道
◆ヨーガには主要な道が4つあります。 @ カルマ・ヨーガ(Karma Yoga) A バクティ・ヨーガ(Bhakti Yoga) B
ニャーナ・ヨーガ(Jnana Yoga) C ラージャ・ヨーガ(Raja Yoga) ◆4つの道のめざすもの。 どの道が自分にあうかは、その人の気質や生き方によって違いますが、どの道も最終的にはブラフマン(神)との合一という同じ目標に通じており、まことの智に至ろうとするなら、この4つの教えをすべて身につける必要があります。 ◆4つの道の意味
@ カルマ・ヨーガ(Karma Yoga)・・・ 行動のヨーガ この道を選ぶのはおもに外交的な性質の人です。 この道は、心の浄化をはかるため、利益や報酬を求めず無私の心で行動せよと説いています。自分の行為の成果にとらわれることをやめ、それを神に捧げることによってエゴを昇華させるのです。これができるようになるには、何をする時でもマントラ(mantra)をくりかえし唱えて精神集中するのが有効です。
A バクティ・ヨーガ(Bhakti Yoga)・・・ 帰依のヨーガ この道に惹かれるのは特に、情緒的傾向の強い人です。 バクティ・ヨーギはおもに愛の力によって行動し、神を合いの体現と捉えます。祈りと崇拝と儀式を通じて自らを神に捧げ、自分の感情を無条件の愛や献身に向かうように変えてゆきます。神を讃える言葉を詠唱することが、バクティ・ヨーガの大きな位置を占めます。
B ニャーナ・ヨーガ(Jnana Yoga)・・・ 知識と智恵のヨーガ もっとも困難な道で、並ならぬ意志の強さと知性の高さが要求されます。ニャーナ・ヨーギはヴェーダーンタ哲学に則り、自らの心を用いて本当の自分を探ります。私たちはガラスの内と外を別の空間と捉えるように、自分と神とを切り離して捉えています。ニャーナ・ヨーガを信奉する者は、このガラスを割って無知のベールを溶かすことによって一気に神との合一を経験するのです。ニャーナ・ヨーガに挑もうという人は、その前に他のヨーガの道で学んだことが身についていることが必要です。無私の心と神への愛、からだと心の強さがともなわなければ、真我実現への模索もただの空理空論になりかねないからです。
C ラージャ・ヨーガ(Raja Yoga)・・・ 瞑想のヨーガ この講座でおもに扱うのはラージャ・ヨーガで、これはからだと心をコントロールする科学です。しばしば「王道」と呼ばれるラージャ・ヨーガは、精神と肉体のエネルギーを霊的エネルギーに転じることによって、思考の波を制する方法をあますところなく教えてくれます。 ラージャ・ヨーガ(Raja
Yoga)の8項目 賢者パタンジャリ(Patanjali)がヨーガ・スートラの中であげている8項目は、ステップを踏んで修行を進める段階式訓練法であり、からだと心を清めつつ最終的にヨーギを悟りに導くものです。
@ ヤーマ(yamas)・・・ 慎むべきことの意で、低次の性質を打ち破ることを目的と した5つの道徳律に分かれています。 1) 暴力を振るわない。
2) 思考言語で偽らない。 3) 盗まない。 4) 何事も度を越さない。 5) 所有欲をもたない。 A ニヤーマ(niyamas)・・・守るべきことの意。望ましい性質を伸ばすもので、5
つに分かれます。 1) 純粋であること。 2) 満足していること。 3) 苦行すること。 4) 聖典学習を行うこと
5) 常に聖なる存在を意識して生きること。 B アーサナ(asanas)・・・ポーズを意味する。 C プラーナヤーマ(pranayama)・・・呼吸のコントロールを意味する。
D プラティヤーハーラ(prathiyahara)・・・五感を内に向かわせ心を鎮めること。 次のステップ、ダーラナーの準備段階。
E ダーラナー(dharana)・・・集中を意味する。次のステップ、瞑想ディヤーハー ラに通じる。 F ディヤーナ(dhyana)・・・瞑想を意味する。
G サマーディ(samadhi)・・・最終的にめざす超意識。悟りの境地。 * ポーズを意味するアーサナと、呼吸のコントロールを意味するプラーナヤーマとの2つからなるラージャ・ヨーガの一部分をハタ・ヨーガと呼びます。
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